僕らのスピカ

僕らのスピカ 4

1  卒業式を目前に控え、僕らは寮でも教室でも、夏休みのあのときとはまた違うざわめきの中にいた。夏休みやいままでのときのような、楽しく浮かれた――というものではなくって、しんと静まって、いつも誰かがぼんやりしているような […]

僕らのスピカ 3

1  フロージーが、面倒を見ている一年生を連れて歩いている様を、僕はあまり見たことがない。それはハマやほかの同級生たちも同じだったらしく、フロージーが教室を出た途端に、僕とハマ、そして周りの友達が噂話を始める。「そういえ […]

僕らのスピカ 2

1 「本当、ミヤギといるとずっと女子に見られているんだもんな。いつものことだけどさ」  揶揄うように目を細めたハマに、僕が「そうかな」と呑気に答えたとき、クロの金切り声がきんと耳に響いた。「ハマ! セリカがアイス溢してる […]

僕らのスピカ 1

1  ――この学園には、変わった校則がある。 「皆さんもご存じの通り、最上級生の皆さんには、新入生の面倒を一年間見てもらうことになりますが――」  その言葉で、僕はベッドから飛び起きた。それは昨日の全校集会で聞かされた言 […]

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